千葉の両親殺人事件

事件報道を見て、事件の凄惨さよりも、目撃内容を平然と話す近隣住民に空恐ろ
しいものを感じた。
事件の始まりから、犯人である息子の自殺までをまるで観客席から見たゲームの
経過のように話す彼ら。
近隣住民であるという意識以前に、目の前で殺人が実行されているという空間に
いた当事者としての意識が全く感じられず、その語り口は冷酷に感じられた。
体を張って、または口頭で刃物を持った犯人の行動を制止するという事は、正直
僕にもできないと思う。
でも、何もできずに人が目の前で3人も死んでいったことにショックを受けるだろ
うし、その経緯を、見も知らぬ他人(報道陣)に対して雄弁に語るなどとても考
えられない。
彼らがカメラの前で話した際の心情って現代における一般心情なんだろうか。
こういってる僕が甘ちゃんなだけなんだろうか。