産後114,115,116日目

いやはや胃痛は辛かった。でもほんと良いリラックスが出来た。
年末のこの時期にって感じだけど、業務への影響も意外と少なくて「俺って本当に仕事してたんだっけか?」って感じ(笑)
おかげで家族とじっくりと向き合う時間ができて、貴重な休暇だったと思う。
特にかみさんとは子供産まれてからの夫婦のあり方みたいな話題に触れて、結構赤裸々な話もできた。
お互い今までちゃんと向き合ってきた部分で、子供を言い訳に面倒な部分から逃げていた事を認識し、「これじゃいかんね」と。
子供のために夫婦関係を犠牲にするのではなく、夫婦関係のために子供に我慢させる。
この方針で行こうと決めた。
「健全な子供は、健全な大人によって育てられる」かなと。
土曜は3人で、かつて小学校時代に僕が住んでいた谷津に行った。
目的は「ル・パティシエ ヨコヤマ」と谷津干潟
「ル・〜」はテレビチャンピオンで3年連続チャンピオンになったという店で、「岩シュー」というシュークリームが有名らしい。が、「岩シュー」は超人気商品のため、開店前に行列、午前中には完売という代物なので購入できそうにない。
ま、のんびり様子でも見ようと思って行ってみた。
京成線の谷津駅は僕が住んでいた頃は「谷津遊園駅」という名前で、その名の通り谷津遊園というバラ園が有名な遊園地があった。
遊園地沿いに住んでいた友達の庭のフェンスには子供がやっと通れる穴が開いていて、そこから遊園地に忍び込んで遊んでいた頃もあった。
平日昼間のガラ〜ンとした遊園地に、タダで入ってしまった罪悪感と、言いようも無い開放感に満たされて走り回った記憶がある。
谷津駅そのもののこじんまり感は変わっていなくて、京成線、国道14号線、京葉道路と並行して走る交通網に街が分断された感じや、国道の片道1車線でごみごみした感じもかわっていなかった。
ザリガニ取ってた水溜りとか、基地を作ってた建材置き場なんかは当然無くなってたんだけど、当時はお兄さんやお姉さんが何しに入ってるか分からなかったくせに「やらし〜」とか言ってからかってたラブホテルは名前を変えてまだあったし、ほぼ初恋の子が住んでいた「○○省官舎」もまだあった。
「ル・〜」は「え?ここに?」って位、それらしい雰囲気の無いところにあったんだけど、さすがに店内は混雑してて、ベビーカーのまま入店はできなかった。
結局「谷津ロール」というロールケーキとチーズケーキを買った。
その後、友達が多数住んでいた「ソフトタウン」を抜けて、「谷津ハイツ」の横を通って、船橋競馬場の厩舎の馬糞の匂いを懐かしく嗅ぎながら谷津干潟に行った。
少年野球時代のチームメイトに船橋競馬場の厩舎の息子がいて、よく遊びに行っては馬を撫でていた。
彼の家の馬が関東地方競馬記録となる連勝を達成した時、それまで一緒に金持ちの子のところに行って触らせてもらっていた、発売間もないウォークマンや、144分の1より大きいガンプラが一気に買い揃えられていくのを目の当たりにした。
彼のお母さんもそれまでは一般的なそこらのお母さんだったのに、授業参観に毛皮のコート着てくるようになったし、車も今では珍しくなくなったけど当時は金持ち車だったベンツに変わった。
というような事を思い出し、かみさんに語りながら谷津干潟に着いてびっくり。
当時はそれこそドブ池で、小学校からも親からも近づく事を禁じられていた「底なし沼」で、かつとてつもなく臭くて、汚いんだけど、子供には超魅力的な干潟ではなくなっていた。
当然大きくなってから、ニュース等で谷津干潟が野鳥にとって貴重な環境であり、ラムサール条約の対象となった事を知っていたので、それなりの整備がなされたんだとは思っていたけど、干潟全体がフェンスで囲われて、野鳥の観察小屋みたいなものが整備されてて、当時の僕らがアスレチック場並に大好きだった、雑然と野積みされた多分今でいう建設残土の山
も無くなって気持ちの良い遊歩道になっていた。
あの頃は子供連れや老夫婦が散歩するスポットでは決してなかったんだけど、干潟には葦が生え、冬の夕日に照らされて何とも言えない幻想的な光景になってた。
それをかみさんに説明しながらデビを抱っこしてたら、時の流れみたいなものを感じてノスタルジックな気分に浸ってしまった。
しかもかつて僕らが暮らしていた家はもう跡形もなく、決して蓋を開けるなと言われていた古井戸も無くなっていた。
何だかたまらない気持ちになって思わずかみさんとデビを抱きしめてしまった。
で、そんな事も言っていられないほど風が冷たくなってきたので。ららぽーとに避難して、アカチャンホンポやら何やらで買い物して、超久しぶりにシェーキーズに行った。
かみさんと最後に行ったのはそれこそ18,9歳の頃以来なので、実に15年ぶりって感じ。やっぱりシェーキーズのポテトは美味い!かみさんも久しぶりのジャンキーな?外食に大満足していた。
夕方の早い時間だった事もあり、お客さん少なくて子供連れでも周りを気にする事なく楽しめた。
家に帰って食べた谷津ロール、最高!マジで美味い。リッチテイストとは良く言ったもんだ。
日曜は一日のんびり家にいて掃除やら何やらの手伝い。
晩御飯は中華にした。
鎌倉の市場で買って来ていたターツァイがあったので、青菜炒めにしようとかみさんが外葉を取っていたら、何と中から生きたカマキリが出てきた。
鎌倉で買ってから1週間、野菜室に入っていたのに生きているとは。
その生命力にあやかれるようにと、デビと一緒に写真に撮って、逃がしてやった。
僕は、肉の入っていない餃子作りの挑戦。
白菜、ニラ、ネギ、生姜、ニンニク、干し椎茸、干し海老、醤油、ゴマ油、鶏ガラ(王覇)でタネを作って水餃子にし、タレを芝麻醤、豆板醤、醤油、酢で作ってみたら結構イケた。
デビは大分主張が出てきて、「抱っこして」とか「こっちきて」みたいな要求する声が分かるようになってきた。嘘泣きっぽいのも結構ある(笑)
ばかし合いなんだろうけど、ばかされるのが気持ち良い馬鹿親なのがまた気持ち良い。
明日は僕の誕生日。ビーフシチューが食べたい(笑)