産後222〜224日目 家族会議

金曜は直帰。品川より一路鎌倉へ。
グリーン車で隣に乗り合わせた人が読んでいた社内文書をチラチラと見て帰った(笑)
その人は某総合商社の人。
日曜から東南アジアの某国に出張、その国の首脳陣との会議を経て、今週中に帰国、そのまま社内幹部と国内出張、というハード&格好良いスケジュールを確認していた。
「ほうほう」と感心しながら鎌倉に着き、普段歩くところを江ノ電乗って帰った。
デビを除くみんな元気そうで何より。
デビはどうも風邪っぽく、飲んでは吐き、ってのを繰返していたらしい。
土曜日の午後にお義母さんとかみさんは日ごろのストレスもあって、家事も看病もしない時間が欲しいって事だったので、僕がデビの面倒を見ながらお留守番をした。
かなり天気も良く、暖かく、デビも機嫌良くて既に完治した感じだったのと、お義父さんが今回の一次帰宅で一度も外に出ていなくて海を見たがっていた事、来週の放射線治療の後遺症いかんによっては、もう立ち上がれなくなる事もある事をあれこれ考えて、お義父さんを誘って3人で海まで散歩に出たんだけど、これが良くなかった。
海を見て楽しそうにしていたデビが帰る途中、機嫌悪くなってベビーカーで突如大量に吐いた。
咄嗟に吐き濡れたままのデビを抱えて、お義父さんにベビーカーをまかせて慌てて帰った。
しかも、脳腫瘍の手術跡も痛々しいお義父さんが汚れたベビーカーを拭いてくれているのに「後で僕が掃除しますから、早く帰りましょう!」と逆ギレする始末(笑)
さらに、念の為かみさんに電話して事態を伝えたら、口頭一番「どうして海に連れて行ったの!」と怒られる。
とにかく家に帰りすぐに着替えさせ、汚れをぬぐってやっていたら、吐いてスッキリしたのかデビは超ご機嫌に。
気が付いたら僕のセーターはゲロまみれ。
デビの汚れ物を一度すすいで洗濯機に入れ、僕も着替えてたら、お義父さんが玄関でベビーカーを綺麗にしてくれていた。
「さっきはすいません」と平謝り。
やがてかみさんとお義母さんが帰ってたので、「あ〜また怒られる」と覚悟を決めていたら(笑)、かみさんのほうが「さっきはごめんね」と。
僕が何故海に行こうと考えたのかを察知してくれたようで、何となく嬉しかった。
デビも何ともなくて、みんなで笑い話にできて、明るい雰囲気になったのが何よりだった。
日曜は、お兄ちゃんも来て、家族全員で家族会議。
お義父さんには告知をしていないものの、子供達の立場として、今回の件で両親に万が一の事がある事が分かった、ついては、いざと行った時の備えがどうなっているのか、お義父さんの入院時に必要な人手等々を忌憚無く話し合った。
僕から見た今までのかみさん一家は、本当の意味で素直に意見を交わしてはいないようだった。
お兄ちゃんとお義父さん、お義母さんとお義父さんの関係は冷めたものだと感じたし、実際に色んな事があったのもかみさんから聞いていた。
そんなバラバラになりそうな家族を必死につなげようとしていたかみさんの姿を見ていたので、この機会に僕ができる事があるはずだと、ある意味義憤に燃えて家族会議に臨んだ。
一通りの現状の説明が両親からあり、今後の件も当たり障りなく説明が終わった後、失礼だとは思ったけど、言いたいことを言いまくった。
趣旨としては、今まで色々あったのは聞いている、それを後悔している弁も聞いた、でも、結局今回出した結論(これからの方針)を聞いていると何も変わっていない。
結局、みんな気にしたり心配している事を遠慮しながら婉曲に触れていないし、答えてもいない。
今回のお義父さんの件は良いきっかけだと思うから、家族間で変な遠慮はして欲しくない。そういう遠慮がある限り、安心して今後生活できない。
といった事を一気に話した。
みんな黙り込んでいたけど、お義母さんが「ありがとう」と言ってくれたので、救われた思いがした。
とにかく、これから僕がどんどん入っていこうと思う。
実際僕自身、長男であるお兄ちゃんに遠慮してる部分あったけど、僕とあまり意識のズレがない事が今回分かったので、ちゃんと立てながらも積極的に引っ張る役目もしようと思う。
話し合いが全て終わった後に、緊張がほぐれて良い気分でスコッチを舐めていた僕のところにお義父さんが来て「第一線のビジネスマンらしいまとめ方だった。全部納得できる話しだった」と言ってくれた。照れた。
夜、デビを寝かしつけながらかみさんと今後の相談してたらいつの間にか寝ていた。
今週はお義父さんの放射線治療があるので、かみさん&デビは鎌倉に引き続き滞在し、また独身生活状態。
この間に今後の万が一のライフプランを僕なりにまとめておこうと思う。
加えて、今週末は某国家試験があるので勉強もしなきゃ。
忙しくなると感じつつ、当事者としてやらなきゃいけない事がある事に責任も感じる。
頑張っていこう!