終戦記念日

早朝に小泉首相靖国参拝を決行したとの事で、会社まで歩いている間もやたら
とヘリコプターが飛んでるし、警官の姿も目立って何やら落ち着かない雰囲気だ
った。
午後にでも靖国神社を見に行こうと思う。
合祀問題や首相の参拝、僕自身が今年になって「今日われ生きてあり」という特
攻隊の手記を読んで深い感銘を受けた事、子供ができた今、目を伏せれない、伏
せたくない今の靖国神社をきちんと見ておこうと思う。
僕の家族も幸い戦死者はいないが戦争の影響は受けてきた。
父方の祖父が僕の成人に際して送ってくれた手紙に「徴兵検査の結果は丙種、そ
れが私の成人だった」とあった。
徴兵検査における丙種という診断がどういったものかは分からないが、身体的な
コンプレックスを与えられたのは間違いない。
その後、祖父は療養生活も長かったと聞いた。
母方の祖父は長崎で被爆した。
戦艦「武蔵」の戦艦の設計にも携わった技術者だった祖父は、原爆の爆発時には
トンネル内にて某戦艦の建造中だったとの事。
被爆直後に被災地に赴き、同僚の安否確認や遺体の処理等で被爆した。原爆手帳
も持っていた。
結局祖父は母が高校生の時に亡くなった。
生活自体が困難だった事は無かったそうだけど、被爆者の娘という事で自分が見
られていることは意識していたらしい。
毎年8月9日になると長崎での追悼式の模様がテレビに流れるけど、それが自分と
直接的に関係のある事だとは最近になるまで全く意識していなかった。
それが不思議な事に、親になったせいか今年はとても関心がある。
感傷的になる事はないし、会った事のない祖父の思いも理解はできないが、自分
の受け継いだ遺伝子の記憶には原爆の記憶も含まれるのではないか・・・
今起きている事をきちんと見ておこうと思う。