1歳と81〜89日目 死への直面 その3

先週末の土曜日は、社宅に住む同期の2家族とうちで鍋パーティー
金曜日からかみさんがカルフールだのコストコを走り回って買出ししてくれ、当日は準備万端で16時過ぎに次々に来客。
大量にビール買い込んだし、ボージョレーヌーボーも同期が買ってきてくれたし、極上の牡蠣も大量で、今日は飲むぞ〜って思ってたら、同期の一人が「俺は今日飲まない」と。
・・・は!?と半ば怒りを感じながら(笑)問うと、奥さんが臨月で、なおかつ予定日まで1週間切ったので、いつ産気づくか分からんからと。
なるほど・・・そりゃしゃーないわなぁ、と思いながら、寂しい呑んべぇの僕。
それでも楽しくリラックスした鍋パーティーになった。
いい加減お腹一杯になって、デビが眠そうだったのでかみさんが寝室に寝かせに行っていたときの事。
電話が鳴ったのでほろ酔いながら出ると、泣きじゃくり取り乱した女性。
お義母さんだった。
何と、飼っていた猫の一匹が死んだとの事・・・
凍りつき、寝室のかみさんに電話を替わった。
かみさんも泣き出した。
デビも不安になったらしく泣き出した。
とにかく、みんなに心配をかけたくなかったので僕は席に戻り、変わらず飲んだ。
21時頃にみんなが帰って行った後、かみさんとデビが急遽鎌倉に行った。
23時近くに「今着いた」と。
お義母さんもすっかり憔悴してしまい、友達が深夜にも関わらず駆け付けてくれていたらしい。
少し前から調子が良くなかったのは知っていたけど、季節の変わり目には何となく調子悪くなる子だったので気にしながらも病院には連れて行かなかったことで、自分を責めてしまっているみたい。
死因は心臓に水が溜まってしまったとの事。
獣医の友人にその原因を聞いたところ、慢性ではなく急性の可能性が高く、処置の仕様がない事が多い、とのコメントをもらい、それをお義母さんにも言って貰った事で、多少なり苦痛が和らいでもらえれば・・・
死んだ子は、10年前ほどに知り合いが捨て猫を5匹拾って困ってる、と聞き、かみさんと僕で貰いに行き、2匹貰い受けたうちの僕が選んだ黒猫の方だった。
決して人を引っ掻く事はなく、誰に抱かれても嫌そうながらも我慢する、本当に優しい奴だった。
かみさんは、その子に僕と同じニックネームを付けた。
お義父さんはことのほか、その子を可愛がっていた。
お義父さんが連れて行ったのか、その子が付いて行ったのか・・・
とにかく、お義母さんとかみさんが心配。
正直、猫の死に何らの感情も起きない自分に少なからず驚いている。
僕が選んで連れてきたのに。
鎌倉に行くたびにいることが当たり前で、つい先々週も僕の足に体を擦り付けてきた奴なのに。
死というものに鈍感になっているというか、「またか」みたいな感覚・・・
今年、僕達家族を覆った分厚い灰色の雲は、まだまだ晴れそうにないみたい。