ロンドン

yasbay2007-03-18

18日にハンブルグからロンドンに移動した。
ハンブルグのホテルから空港までの移動は、当然財布を届けてくれた
彼に頼んだ。
空港までの約30分間はずっと僕と彼の二人で会話していた。
イランから22年前にドイツに来たという彼は、弟と二人暮らしで、
今回の件でも弟と相談し、財布を落とした奴(つまり僕)は、日本で
も財布落としたら大変だろうにましてや外国に来ての状態なので、パ
ニックに陥っているに違いない、自分達だったらそれは本当に死ぬか
生きるかの事なので、返してやろう、と結論出してくれたとの事。
空港で別れ際に「今回の事は僕の人生にとってとても貴重で大きな経
験だった。日本に来ることがあったら必ず連絡してくれ」と伝え、固
く握手をして別れた。
ロンドンまでは1時間半。
ヒースロー空港からノッティングヒルに近い、ハイストリートキング
ストンにあるホテルまでタクシーに乗って移動。
チェックイン後、すぐに市内観光に出かけた。
Underground(ロンドンでは地下鉄をこう呼ぶ)の1日券を買って、
路線図と地球の歩き方をにらめっこしながら、バッキンガム宮殿、ウェ
ストミンスター寺院、ビックベン、ピカデリーサーカスと歩いた。
トラファルガー広場では、アイリッシュの大きなイベントが開催されて
いて、昼間っから酔っ払いがフラフラ歩いていた(笑)
近くのバーに入り、フィッシュ&チップスを食べながらギネスビールを
飲んで酔っ払い、リージェントストリートを歩きながら買い物し、裏
通りの超「英国」っぽいお店を眺めながら散策した。
SOHOを歩いていたら、とある韓国料理店に日本語の表示を見つけ、どん
な人が入っているのかなぁ」とガラス越しに店内を見たら!!!!!
何と!!!デスノートの藤原達也がいるぢゃないか!!!
はじめは僕だけが気がついて、お店を過ぎた辺りで一緒に歩いていた
会社の後輩に話したら、すぐに引き返して彼も確認。
でもさすがに僕らも30代、彼もプライベートでくつろいている感じだ
ったし、いきなり写真も失礼だし、でもせっかくロンドン来た初日に
韓国料理食べたくなかったしで、結局何もせず「藤原達也がいたねぇ」
と満足して、チャイナタウンに晩御飯食べに行った。
ロンドンでの中華は文句無く美味かった。
店員さんの女の子は中国人なんだろうけど、恐らく何世代か経過したせ
いか、「紹興酒」と漢字で書くことができなかった。
これには僕らも驚いた。
しかし、考えてみればLosAngelsのリトルトーキョーでも恐らく今は4世
代目とかの日本人?がいて、「薔薇」って書けないと思うし(笑)
日本語で話しながら中華食べているとロンドンにいるって事を忘れてし
まうのが何ともおかしい感じで、勘定する時も思わず「すいませ〜ん」
って言ってしまったり(笑)
で、お店出て駅に向かう途中またしても藤原達也が向こうから3人連れで
歩いてきた。
意外と背が高いのね〜。
一度ホテルに戻り、ホテル近くのクラブに繰り出した。
入り口のでかい黒人のセキュリティーに「どうぞ」と日本語で通され、
超落ち着いた薄暗い店内へ。
そこここでチュッチュやってるカップルを尻目に、シャンパン(スパーク
リングワインじゃなくてちゃんとシャンパン)を1本頼んで3人で飲んだ。
いやはら極楽極楽。
翌日はアポイントが午後入っており、ホテルを11時出発予定だったので
その時間まで自由行動。
僕はノッティングヒルまで歩き、町並みを眺めながらアンティークショ
ップなんかにプラっと入ってみたり、パン屋でクロワッサンのサンドイ
ッチと紅茶買って飲んだりしながら散策した。
本当に美しく落ち着いた町並みで、「ノッティングヒルの恋人」の世界
がそのまま、というかそれ以上にロマンティックに表れた空間だった。
しかし、本当に寒い。
スーツ着てコート着てマフラーして皮の手袋して襟立ててもまだ寒い。
雪もチラついてるし、下手すると路面も若干凍り気味だった。
なのに!!!
Tシャツで歩いているやつ、短パン+薄手のトレーナーで歩いているや
つ等々へんちくりんな奴が多い!!
皮下脂肪の仕組みが違うのかしらん、と怪訝に眺めていたら、向こうは
向こうでスーツきたJapaneseがこの高級住宅街に何の用事だ、と言わん
ばかりに見やがる。
ま、どっちかというとこっちが変人に見えるのかも。
マーク&スペンサーという普通のデパートがあったので、デビの服を買
った。
結構かわいいレース編みでスパンコールが付いた白いカーデガンと、淡
いオレンジ色のスウェット地のパーカー。
午後からは世界的に超有名で超優良企業へ。
最寄駅からタクシーに乗り企業名だけ告げるだけでOK。
広大な敷地に何棟も建物が建っていて、指定された棟にタクシーで乗り
付けると、目の前のポールに日本の国旗がはためいていた。
「何でだろう・・・まさかなぁ」と話ながら受付に行くと、受付の女性
がにこやかに迎えてくれ、「国旗を見た?あれはあなた達を歓迎する意
味で掲揚しました」との事。
正直胸が震えた。
自分を歓迎する意味で国旗が掲げられているなんて初めての経験だった
し、国旗がこんなに自分と結びついた感覚も初めてだった。
本当に大げさに言うと、オリンピックとかワールドカップの選手が国旗
掲揚を見て感じる感情ってこんな感じなのかなぁと。
何と言うホスピタリティだろう、と完全にノックアウトされ、打ち合わ
せの部屋へ案内される。
先方は既にスタンバっていて、部屋に入ると満面の笑みで[Hello!!」
と。やられましたよ、完全に。
打ち合わせ前に好きになっちゃったもん(笑)
その企業のヨーロッパにおける企画、マーケティングのマネージャーが
来てくれていて、企画部門の彼はわざわざローマから来てくれたとの事。
マーケティングのマネージャーは僕より確実に5歳は若そうなかわいい
女性。
二人とも本当に情熱的に具体的に真剣にプレゼンテーションしてくれた。
2時間の予定が3時間に伸び、部屋の予約時間がギリギリになるくらい、
本当に中身の濃い議論ができた。
英語のプレゼンを必死に理解し、可能な限りの濃い質問をぶつけ、質問
の中身に興奮してもらい、さらに濃い内容に発展していくといった、新
事業企画時にもにたダイナミズムを経験できた。
飲み物も超英国チックな紅茶、カップウェッジウッド
自分がITビジネスの世界における最先端の会話をしている興奮と、静か
な室内と、窓の外の荒れ気味の天気。
一種の催眠状態だったかもしれない(笑)
かなり後ろ髪を引かれながらその企業を後にし、SOHO周辺で最後の買い
物タイム。
ハビタ(http://www.habitat.net/uk/main_uk.htm)っていうインテリ
アショプや、町の紅茶屋であれこれ買い込みホテルへ。
最後のディナーは、午後に訪問した企業の日本法人がセッティングして
くれた、スペイン料理のコース。
・・・スペイン料理ってこんなに美味かったのか・・・
店員のポーランド人の女の子「マルカ」がとても綺麗で感じの良い子で、
何を頼んでも「sure!」と気持ちよく対応してくれ、最高のサービス、
料理、ワインで本当に気持ちよい時間が流れた。
部屋に戻って最後のパッキング。
翌朝は10時過ぎにホテル出発だったので、最後の自由時間を有効に使う
ために出発準備は前日中に終わらせたかったので。
翌朝8時過ぎに起きて、ハイドパークに散歩に行った。
雪がチラつく寒い日だったけど、とてつもなく広い広場をのんびり歩き
ながら写真を撮りながら。
騎馬警察の訓練を見たり、池のほとりのテラスでサンドイッチとカプチ
ーノで朝食をとったり、少しだけロンドンに溶け込んだ感覚を楽しみな
がらゆったりした時間を過ごした。
公園内のベンチのいくつかは設置した個人がいて、プレートにメッセー
ジが刻まれていた。
ホテルに帰り、タクシーで空港へ向かい、搭乗。
ヴァージンアトランティック航空のプレミアムエコノミーを取れていた
ので、搭乗のためにできた長い列を尻目に優先搭乗!!
席も行きの布張りとは全然違い、革張りでデラックス!!
メニューも豪華!!
一つ席を挟んで隣になった同行の同期と赤ワインを1本飲み干し、完全
に酔っ払って熟睡。
二度目の食事で起された時点で日本まで2時間のところだった。
新婚旅行でも往復寝れなかったのに、と思うと酒パワー様々。
1週間ぶりの日本は暖かかった。