ソウル三日目

3日目も、午前に1本打ち合わせ
二日酔いのせいもあるけど、正直かなりしんどい。
日本でも有名な世界的企業グループも電気機器
関連企業と、マーケティングに関する打合せ。
マーケティング手法に半端なくお金かけている
のが良く分かる。
日本市場よりヨーロッパに力点を置いているのも
頷ける内容だった。
昼ごはんは、韓国における中華料理?の店。
魚介の辛いスープのラーメンが、二日酔いの胃に
実に良く効き、食事の前後で体調が全然違った。
午後は、情報通信関連のベンチャー企業で、かな
りやり手の社長自らがプレゼンテーション。
彼のギラギラした眼差しは、とても印象的だった。
最後に世界的に有名な音楽系の企業のアジアで
のトップを含めて打ち合わせ。
そのまま、そのトップと一緒に青瓦台近くの韓定
食のお店へ。
いわゆるチャングムの世界に近かった。
ヒルを何かの実やコチュジャンと共に何かの
葉に巻いて食べた時には、チャングムの「アヒル
事件」を思い出したし、色々な実や根が焼酎に
漬け込まれている様は、何となく「お母さんと
ハンサングンが漬け込んだお酢」を思い出し、
何やら感動してしまった。
それを先方に話すと、一様に驚いて、更に「イェ
ー、ママ」と言ったら大爆笑していた。
お店を出て皆さんと別れた後に、同席していた
お父さんがソウル大学(日本で言う東大)、お
母さんが美術大学の教授で、アメリカ育ちの、
とても知的で美しい女性がわざわざ走って追って
来て、「今度あなたがソウルに来る時のために、
もっとチャングムの世界に近い伝統的なお店を
探しておきます」と言ってくれたのにはビックリ。
みんなに冷やかされて、ちと良い気分だった。
もちろん、彼女は全くそういうつもり(僕を気に
入ったとか)じゃないだろうけど(笑)
その後、今回の打ち上げを南大門市場にある、こ
れまた日本でいう「ホルモン焼き屋」みたいな、
小汚いけど味のあるお店で開いた。
牛の耳とかあれこれだったけど、あんまり記憶が
ない(笑)
翌土曜の朝も見事に二日酔い。
だけど、お土産はこのタイミングでしか買えない
ので、気力で出発。
ロッテデパートで定番の海苔やキムチなんかを買
い、南大門市場で、前から欲しかったニンニクや
らスパイスをクラッシュする、石でできた鉢と棒
のセットを買い、真鍮でできた焼肉やプルコギが
できる鍋を買い、MISSIAという化粧品店で、フェ
イスパックやら保湿クリーム、リップグロスとか
美白クリーム等々、日本でもとても注目されてい
るという安くて品質の良い化粧品を大量に買い込
んだ。
かみさんからは、化粧品って合う合わないがある
から勝手に買ってくるなと言われたけど、かみさ
んが使わないならかみさんが友達にあげりゃいい
や、と思い、気にせず購入。
フェイスパックを20枚、クリームを5つ等々結構
買い込んでも3千円くらいだったと思う。
しかも、あれこれサービス付けてくれた。
他には、とうもろこしのお茶とか、五味茶という
チャングムに出てきて、「これ飲んでみたいね」
と言っていたお茶も購入。
子供服ばかり売っているビルにも入ったんだけど、
確かに安いけど品質やデザインに難が・・・
これだったら西松屋とかにもありそう、みたいな。
お昼は、ソウル市内で最も美味いと言われている
参鶏湯(サムゲタン)の店へ。
この一杯で見事に二日酔いから復活した。
シンプルだけど、濃厚で滋養豊かなスープで、
最後を締めくくるには最高の食事だったと思う。
デビにも何か買わねば、と思いつつも空港へ。
金浦空港国際線ターミナルには、結構大きな
ショッピングセンタも併設していたため、ブラブ
ラ見ていると、インテリア雑貨のお店でふと目に
止まったのが、子供用のバスローブ、スリッパ、
タオル、体を洗うタオルのセットが、透明のかわ
いいバックに入ったもの。
色がとてもかわいいピンクだったのに加え、バス
ローブのフードや、スリッパの甲の部分にかわい
いウサギの顔がデザインされていて、「これは!」
と思い、即買い。
ところが、ここで意外な事実が判明した。
既にスーツケース等荷物一式を預けて、完全に手
ぶら状態で手にパスポートと搭乗チケットを持っ
た状態で買い物していた。
この可愛いバックを買ったお店は、エコをテーマ
にしているそうで、商品を袋に入れてくれない。
袋は購入できるけど、何となく悔しい。
しかも商品がバックの形をしている。
結局、その可愛いバックをまるで手荷物のように
機内にそのまま持ち込むこととなってしまった。
僕のその様を見て、同行のメンバーは大笑い。
直後、空港の税関から呼び出しを喰らう。
行くと僕のスーツケースがあり、開けろと。
「やっぱりなぁ」と思いつつ素直に開ける。
係官が内容を確認した途端大笑いし始めた。
要は、焼肉用の鍋と、鉢&棒が異様なものに見え
ていたらしく、その実態を知るとあまりのアフォ
さ加減に笑った、という感じ(笑)
何のお咎めもなかった。
但し、スーツケースの重さ(28kg!)だけは、大
韓航空のお姉さんからチェックが入り、他のメン
バーと合算したからOKだけど、一人だったら追
加料金ものよ、と釘を刺された。
例の可愛いバックはどこ言っても注目の的で、手
荷物検査の怖い女性の係官も、思わず「かわいい
!子供の?」と聞いてくれたし、機内で隣になっ
た綺麗なOL風の日本人の女の子にも「お子さんへ
のお土産ですか?かわいい!よろこびますよきっ
と」と言われて、まんざらでもなかった。
家に帰ったら、デビが僕の帰宅を物凄く喜んでく
れて、「パパ!おっかえり〜!!パパ!おっかえ
り〜!!」と連発しながら飛び回り、抱きついて
来た。涙が出そうになった(笑)