2歳と241〜242日目 新しいお兄さんとお姉さん

一昨日からおかあさんといっしょの歌のお兄さん、お姉さんが
変わった。
出勤直前でチラッとしか見ていないけど、二人とも感じが良さ
そう。
前任のゆうぞうお兄さんは、僕の周りの評価は散々で、作り笑
いが嫌だの、声が嫌らしいだの言いたい放題で、友人のご主人
(中国人)のお母さん(もちろん中国人)までが日本語を一切
理解できないにも関わらず一目見て「彼は偽善者だ」とのたま
う程(笑)
しょうこお姉さんはみんな大好きだった。
宝塚出身である事に由来する、確かな歌唱力と表現力に加え、
真面目そうで誠実そうな彼女自身の人柄が画面を通じて感じら
れた。
親として安心して見せられるというか、そんな安定感があって、
ゆうぞうお兄さんと不思議とマッチしているというか。
新しいお兄さん、お姉さんに、デビがどんな反応するのかなぁ
と見ていたら、何の違和感も無く、アッと言う間に一緒に歌っ
てた(笑)
デビは本当に歌が好きみたいで、色んな替え歌を作っては楽し
んでる。
ゲンコツ山のたぬきさんのメロディーで「お腹が空いて〜食べ
ちゃった〜♪」とか、あんまり外で歌って欲しくない替え歌も
あって(笑)、「コレコレ、そんなの歌っちゃダメダメ」とか
言うと、余計に面白がって大きな声で歌ったりする。
もう、親の言う事が殆ど分かるので、かみさんと相談して躾モ
ードを強化し始めた。
食事中に食べ物で遊んだ時や、物を放り投げた時なんかに、か
なり厳しく叱るようにしている。
最初は当然泣くし、反抗もするんだけど、根気良く説明して、
決して親から折れないと、しばらくするとちゃんと食べ始めた
り、投げ出した物を片付けたりする。
どっちかが厳しい顔と声で叱る時は、もう一方は冷静な顔と声
でデビにゆっくり説明するようにしている。
でないと、デビ自身がどうしていいか分からなくなって、叱ら
れているというより、怒られ、嫌われている、と感じかねない
と思うから。
ある程度は、親から怒られる恐怖が、悪さへの抑止力にはなる
と思うけど、親側の明確な線引きが必要だと思う。
一昨日も、デビが遊んでいる最中に「お風呂入るよ〜」と声を
かけた途端、「いや!」と言って遊んでいた電車のおもちゃを
放り投げたので、「コラ!投げちゃダメでしょ!」と叱ったら、
投げ出した電車を拾って更に放り投げたので、手をピシッと叩
き「投げちゃダメ!ちゃんと拾って片付けなさい!」とかなり
きつく叱った。
当然、デビは大声で泣き出し、「イヤイヤ!」と反抗する。
その頃には、気がついたかみさんが僕の横に来ていて、デビに
冷静に諭す。
その間僕は怖い顔でデビの目を見続ける。
デビは泣きながら僕とかみさんを交互に見て、最後に僕に向か
って「ごめんなさい」といって放り投げた電車を拾ってきて、
片付けるのかな、と見ていたらテクテク歩いてきて、まだ怖い
表情の僕を上目遣いに見上げ、電車を僕に差出しながら「一緒
に遊ぼ」と言って来た。
途端に僕とかみさんの胸に突き上げるような愛情が溢れてきて、
交互にデビを思い切り抱きしめた。
というわけで、お風呂はちょっと後回しにして、三人で電車で
遊び、僕がトンネルになったり、かみさんが山になったり。
最後はちゃんと片付けて、一緒にお風呂に入った
僕ら夫婦は、デビに色々な事を気付かされている。
かみさんが盲腸で入院した去年の事。
手術後の朦朧としたかみさんを見舞い、入院手続きを済ませ、
帰宅する途中に晩御飯の食材を買いに寄ったスーパーで、デビ
を抱っこしながら、何となく今後の事を考えながら、多少不安
な気持ちで買い物をしていた。
その時、そんな僕の不安な雰囲気を悟ったのか、デビが僕の顔
を覗き込みながら、いつも楽しい時に二人で歌う「アイアイ」
を歌い始めて、僕にも一緒に歌うように促してきた。
あの瞬間、涙をこらえるのに苦労した。
デビに初めて助けられた瞬間であるし、親としての自覚が明確
に生まれた瞬間でもあったと思う。
あの瞬間や、一昨日の出来事、こんな瞬間があるから、親とし
てなおさらに責任をもって生きていかねばと思う。
だから、デビへの躾は厳しくキチンと実施する。