2歳と361日目 夏の北海道!

8月6〜8日まで、北海道は岩見沢に出張した。
6日の夕方に新千歳に到着。
札幌で電車を降りると、東京とは比べ物にならない位に
爽やかな夕方の空気に包まれた。
今回は、とあるソフトウェアの開発に目処が立ったので、
検収しに行く名目で強引に作った出張。
札幌駅に到着した旨を、ソフトハウスの社長に連絡すると、
駅前からタクシーに乗って、大通り公園の西6丁目まで来い
との指示が。
指示通りに向かうと、何と!大通り公園全体がビアガーデン
になってるでわあーりませんか!
公園内を何区画にか分けて、各区画をビールメーカーが直営
するビアガーデンになっているという、ちょっと他では見ら
れない一大イベントで、とにかく物凄い人と熱気。
社長が既に場所取りしてくれていて、ほどなく合流した。
このビアガーデン、出入り口って概念が無くて、四方八方か
ら公園に入ってきた人が、勝手に席に座り注文するというか
なりラフな構成で、店員さんも、あまりの席数と、刻々と入
れ替わるお客さんで、注文したものが中々届かなかったり、
届いても多かったり少なかったり。
少ない時は苦情言うと足してくれ、多すぎても特に気にしな
いって大らかさが何とも良い。
短い北海道の夏を精一杯楽しもうと、そこらじゅうがナンパ
、ナンパ、ナンパの嵐。
その成否を眺めて楽しみつつ、結局21時過ぎの閉店までいた
んだけど、閉店時の店員さんのアナウンス「ジョッキの回収
にご協力くださ〜い」の声に、「ん?最後だけセルフサービ
スなの」と思ったら大間違いで、出入り口も会計もラフな会
場なので、ジョッキを持ち帰ってしまう人が後を絶たないん
だとか。
もちろん、ジョッキはちゃんと席上に残して公園を後にした。
その後、狸小路にあるバーで飲んで、この日は終わり。
翌日は、朝一から特急に乗り岩見沢へ。
駅前は閑散としていて、やたら広いロータリーが余計に侘し
さを強調するようだった。
そこから歩いて10分くらいの事務所が、今回の主目的地。
爽やかな空気の中、思いっきり広い空と良い空気を吸いなが
らの移動。もう最高だった。
事務所にはクーラーがないものの、全く必要なし。
周りに余計なものが何も無いので、検収自体も恐ろしく効率
的かつ建設的に進み、試験項目が1000を超えていて、翌8日の
昼間でかかる予定が、何と初日の5時間で完了してしまい、
なおかつバグもテキストのタイプミス程度。
何とも気持ちよく検収を完了したのが15時過ぎで、僕は思わ
ず「散歩行ってくる」と一人で事務所を後にした。
それから1時間程度、本当に数軒の家と田畑と小川しかない
ところを思いっきりノンビリ散歩し、写真撮ったり、草地に
寝転んだり。
夏らしい夏はほんの1週間程度だ、との事で、今回はたまたま
その時期にあたり、前日の大通り公園の数々のナンパや、岩
見沢郊外の動植物の様子を見るにつけ、勝手に短い北海道の
夏、やがて来る厳しい冬に思いを巡らせた。
綺麗な風景を見ていたら、かみさんに電話したくなり、電話
したらデビの昼寝で寝かしつけ中って事で切られた(笑)
すっかり夏休みモードに事務所に戻り、今後についての軽い
打合せを終え、先方が予約しておいてくれた岩見沢駅前の焼
き鳥の名店「三船」へ8人で向かう。
こういう店、僕は本当に大好きで、店に入るなり「よっしゃ」
と声に出してしまうほどだった。
年季が入った座敷に通され、あぐらもやっとの事で座ると、
例の社長が、店員のお母さんに「じゃ、モツ120本と正肉30本」
と何やら注文している。
ん?モツ120本?何を何の単位で頼んでいるの?と思いつつ
壁に貼ってあるメニューを見ると「モツ1本90円、正肉1本90円」
とある。
ん?まさか普通の串焼きの焼き鳥を合計150本頼んだんじゃな
いよなぁとか思って、乾杯しながら盛大にビールを飲み干して
いると「はい、まず40本!」とお母さんが大皿を持ってきた。
何と!本当に焼き鳥が40本!
ということは、合計150本を8人で!!一人20本弱!!
食えるか!!と突っ込み入れそうになりつつも、食べ始めると
アラ不思議。
ペロっと平らげてしまいましたとさ。
さすがに口の中はモツというか鶏というか、何とも言えない
感じになったけど、最後に頼んだお蕎麦が絶品!!
濃厚な鶏スープに濃い目の醤油味で、普通の蕎麦が入っている
という、初めて食べる味だったけど、本当に美味しかった。
その後、岩見沢駅にほど近いスナックへ。
席に着いてくれた女性は綺麗で話も面白かったんだけど、三船
であまりにも飲み食いしすぎて、みんな「僕もうお腹何も入ら
ないよ〜」って感じでイマイチ盛り上がらず、札幌へ特急で帰
らなきゃいけないこともあり、残念ながら早々に帰路へ。
その日はホテルに帰ってバタンキューだった。
翌日も岩見沢へ。
昼まで打合せをし、検収全体の工程を終え、岩見沢市民なら行
った事ない人はいないと言われる、蕎麦、ラーメンの名店?
「かまだ屋」へ。
「天ぷら蕎麦290円、カレーライス140円・・・」と信じられな
いメニューが並ぶ。
天ぷら蕎麦とカレーライスを頼んだ。
1分待たずに両方出てくる。
カレーライスは、どんぶりに盛られたご飯にカレーがかかり、
タクアンのトッピング付き。結構美味い。箸で食べる。
天ぷら蕎麦。天ぷらに具は入っていない。
1分ほど経つと、天ぷら蕎麦の天ぷらが溶けてしまい、たぬき
蕎麦に変わってしまった(笑)
でも、何となく優しい味で、東京の激安立ち食い蕎麦を食べた
後の、口に残る変なダシ醤油臭さみたいのは、全然なかった。
結構お腹一杯になって、合計430円。
満足しました。
その後、近所の激安スーパーで、ジンギスカンの肉やら、焼ソ
バ弁当やらを買い込み、特急に乗り、いざ新千歳空港へ。
空港で楽しみしていたのが、行列ができているという花畑牧場
の生キャラメルと、ジャガポックル。
まずは生キャラメル。目を疑った。
空港中央部のロビーに九十九折になった行列。200人はいたと
思うが、全部生キャラメル買いの人たち。
購入まで2時間とか。
飛行機の時間の3時間以上前に空港に来たと思われる、熱心な
人たちの凄い熱気だった。
もちろん、僕は買えるはずも無く、売っている姿だけを眺めて
やり過ごす。
次にジャガポックル。
これまたどこも完売の嵐。
現在の新千歳空港の年間利用者数は約1800万人で、その7割程度
の人がスイーツを買うとの事で、約1200万人、日本人の10人に
一人に及ぶ市場があの狭い土産物売り場にあり、新千歳を制し
たものは全国を制すると言われる所以とか。
あの熱気を見れば分かる気がする。
僕は、無難にラーメンの生麺や、かみさんの大好物の白い恋人
両家のお土産用にバターサンド。
デビにも夕張メロン味のハイチュウを買って帰った。
晩御飯は、ジンギスカン
デビは殆ど口にしなかったけど、かなりの美味。
2日ぶりのデビは、ハイチュウを食べきれず、吐き出した(笑)