2歳と365日目 3歳と0日

先週末、デビが3歳になった。
お盆にお義父さんのお墓参りに行けなかったので、誕生日は
鎌倉の実家で迎えることにした。
金曜の夜に職場の同僚と大いに飲み、湘南新宿ライン逗子行
きで一路鎌倉へ。
久しぶりに奮発してグリーン車に乗ってしまった。
隣には妙齢の美女。
何となく落ち着かない感じでいたら、大崎過ぎたあたりから
その女性が大いびきかいて寝始めちゃった。
それ見たら僕も眠くなって、いつの間にか熟睡。
起きたら北鎌倉で、隣の女性もまだ爆睡(酔?)中。
僕が窓側だったので、鎌倉着いた際に「すいません」と声を
かけて前を通してもらおうとした時に初めてその女性が目を
覚まし、鎌倉に着いた事(寝過ごしてしまったらしい)を悟
った瞬間に「あ!やべぇ!マジかよ!」と顔に似合わぬ狼狽
の声と不機嫌な態度に、通路挟んだ席のおじさんも苦笑してた。
鎌倉駅からのんびり実家に向かう途中、中華屋で焼きそばを
お土産にしてもらった。かみさん大喜び。
イビキかくのが必至だったので、僕だけ仏壇のある和室に寝る。
電気消すと、仏壇の存在が妙に気になり、うちとは違うあま
りの静けさも手伝い、年甲斐も無くちと怖かった(笑)
翌朝、フスマをガラっと開ける音と共に、「パパァ!!」と
叫ぶようなデビの声の後、二日酔い気味の僕の腹にドスンと
衝撃が・・・グフォッ!となりつつ「オ!デビ!おはよう!」
と空元気で応える。
フスマの外にはかみさんがニヤニヤしながら立っていて、
「ほらパパはもう起きて遊んでくれるよ〜」とか言いやがる。
朝御飯をみんなで食べて、お出かけ。
お昼は葉山マリーナにある中華「青羅」。
独身時代から、よくかみさんの両親に連れてきてもらって、
古き良き湘南を感じられる落ち着いたお店。
デビも点心やら、炒め物を美味しそうにパクついていた。
かみさんとお義母さんは、そのままお店の人とあれこれ話し
ている間に、僕はデビを連れて葉山マリーナ近辺を散歩。
いやはや、お金持ちそうな人の多いこと多いこと。
まだ30代前半と思しき男性が、ポルシェから颯爽と降り立ち、
助手席からは、もろに「マダム」な40代半ば位の女性が優雅
に降り、男性と腕を組んでクラブハウスに入っていく。
「お〜!!まんまやんけ!」と独り言言ったら、デビが「マ
マやっけ?」と真似してた(笑)
その後マリーナ内にあるショップで、僕はブルゾン、かみさ
んはキャップを購入。予定外の散財。
その後、お義父さんのお墓参りをし、前日からお義母さんが
予約しておいてくれたデビのバースデーケーキを受け取り、
帰宅。
ケーキに蝋燭を立て、お義父さんの写真も持ってきて、みん
なで誕生日のお祝いを始めた。
デビも自分が主役でみんな喜んでいるのが何より嬉しそうで、
ずっとニコニコし通し。
上手に蝋燭も吹き消せたし、ケーキからイチゴをほじくり出
して沢山食べてたし、イマイチ苦手だった生クリームも美味
しそうに舐めまわしていた。
本当にアッという間だなぁと思うし、産まれた頃が随分と遠
い昔のようにも思える。
お祝いの後、デビとお絵かきしながら遊んでいたら、「これ
見て!ほら!パパのお顔!」と言って書いたのが、初めて書
けた顔の絵。
僕のメガネまで表現しているところが何とも可愛くて、永久
保存版とすることにした。
その後はいつもの「グルグルヨロヨロ(両手を持って、デビ
を振り回した後、二人で「あ、目が回った」と言ってヨロヨ
ロする遊び)」とか、「ややこしや(教育テレビの「にほん
ごであそぼ」内で、野村萬斎が子供の手を取り「ややこしや
〜、ややこしや♪」と歌いながら踊るのをパクり、デビの両
手を持って、「ややこしや〜、ややこしや!!」と言いなが
らソファーの背もたれの上とか、キッチンの上なんかの不安
定な場所にデビを座らせる遊び)」をしたりして遊んだ。
これらの遊びは、僕とデビのオリジナルの遊びなので、「パ
パ!グルグルヨロヨロやって!」とか「ややこしや、やって
!」と僕に言うのをかみさんとお義母さんが「何それ?」と
不思議そうに見ているのが何とも快感(笑)
夜は、僕が寝ながら本を読んでいたら、腕に頭を乗せてきて、
「パパだぁ〜いすき」とのたまう。
本は脇に置いておいて、一緒に歌を歌ったり、お話をしてい
たら、僕の胸にしがみつきながら寝てしまった。
翌日曜に帰宅した。
鎌倉往復+鎌倉〜横浜往復(計150km位)してもガソリンの
メーターは一つも減らなかった。
素晴らしきかなプリウス
21時過ぎに帰宅し、一通り片付けた後に、みんなで布団に川
の字に寝転がり、かみさんはデビに本を読み、僕は自分の本
を読んだ。
デビはかみさんに本を読んでもらいながら、僕の手を握って
離さない。
いくつになっても変わらず、いや、いよいよ愛おしいデビ。
4歳になっても10歳になっても大人になっても、一緒に遊ぼ
うなぁ。