3歳と105〜110日目 ディズニーランド

先週は水木と連続で飲み会。
水曜は、今年5月に起業した若き社長(27歳)を囲んでの、
同窓会のような飲み会だった。
彼が元々いた会社からスピンアウトした際に、元興銀の
部長さんとか、トヨタ系の販売会社の役員をしていた人
なんかがこぞって彼の起業に賛同して、今までの業務や
役職を放り出してきたという、起業当初からかなりのパ
ワーと重厚感をもった会社になっている。
飲んだお店は激安居酒屋。
昔から、こういった店で開けっ広げな会話ができるのが
何よりで、先週も結局は「かみさんにどんなタイミング
でムラムラするか」で大いに盛り上がった。
全員一致だったのは、「出かける直前に化粧を終え、服
を着替えている時」だった(笑)。
「だめだってば、遅れちゃうよ」みたいな(笑)
木曜は、本当に偶然なんだけど、上述の彼が元いた会社
の役員の方とその部下のこれまた古い付き合いのエンジ
ニアの方と飲み。
この役員の事業部が会社の屋台骨を支えている(らしい)
ので、次期社長となるのはほぼ確定とのこと。
交際費ももちろんふんだんにお持ちだったので、超高級
焼き肉を御馳走になってしまった。
ちらっと伝票見えたけど、一人3万ちょっと。
本当に美味しかったなぁ。
和牛のタンの分厚いのとか、霜降りのロースとか。
殆どの肉を塩コショウのみで食べた感じ。
ビールも酒も焼酎も極上。サービスも最高。
エンジニアの方も、会社のお金で滅多に口にできないも
のが食べられて、幸せの極みって感じだった。
ただ、役員の方の「俺がここまで大きくしたんだ」話を
延々聞かされたのには閉口したけど(笑)
で、金曜は、先々週の日曜に勤務した分の代休。
3人でディズニーランドに行ってきた。
僕もかみさんも、付き合っていた独身時代に行って以来
で、実に15年振りで、車で行くのは初めて。
天気が怪しかったけど、平日に行けるのはなかなかない
ので、決行した。
お昼頃に到着。
駐車場の入口の大きさに圧倒され、駐車場の広さに口が
あんぐり状態。
入場したすぐのところでミッキーがいて、一緒に写真撮
るための列ができていた。
実は、アトラクションの中の「ミートミッキー」なるも
のに並んで、写真を撮ろうと、90分待ちも辞さない覚悟
でいただけに「ラッキー!」と、早速写真撮ってもらった。
デビは気ぐるみ初体験だったので、怖がらないかなぁと
思ったけど、そこはさすがのミッキーで、アッと言う間に
デビを惹きつけ、途端にデビは満面の笑顔で、ミッキーと
キスをしていた。
事前に、社宅の友人からポップコーンを入れて首から下げ
るディズニーランド専用チックな容器を借りていたので、
早速ポップコーンを買う。
で、デビが欲しがったので風船も買ってやる。
これが間違いで、当日はかなりの強風だったので、風船が
飛んでいきそうになってしまったので、僕が車まで風船を
置きに行くというロスも発生。
で、まずは子供向けのアトラクションが集まるトゥーンタ
ウンに向かう。
プーさんのハニーハントが60分待ち、ミートミッキーが60
分待ち・・・
やっぱなぁと思いながら、まずは腹ごしらえする。
とにかく高い。
ハンバーガー二つと、ポテトとピザで2000円くらいした。
で、いよいよアトラクションにチャレンジ。
まずは、すぐ乗れそうだったメリーゴーランド。
デビと僕の二人で一緒に馬に乗り、かみさんが外から写真を
撮ってくれたんだけど、いよいよ動き出そうというタイミン
グで、デビが怖がり初めて、しまいには号泣しだしたので、
あえなくリタイアし、柵の外へ退出。
ある程度予想はしてたものの、メリーゴーランドでビビると
は想定の範囲外だった。
次に、アリスのティーカップに。
なぜかこれは大丈夫で、クルクル回るカップに僕もかみさん
も「目が回る〜」って感じだったのに、デビは一人でキャー
キャー言って喜んでいた。
どうも小さい子ってまだ三半規管が完全じゃないから、酔っ
たりしないらしい。
そうこうしていたら、パレードが始まったので沿道へ移動。
次々に来るキャラクターに、デビは固まっていたけど、「ほ
ら!ミッキー来たよ!」と促すと、固い表情のまま手を振っ
てた。
まだ楽しむ雰囲気ではない。
休憩を兼ねてお土産を見ようと歩いていたところで、ポツポ
ツと雨が降ってきたので、デビを乗せていたベビーカーに
カバーを付けるのと、僕らがレインコート着ようと屋内に入
ったその瞬間!まるで嵐のような暴風雨になってしまった。
本当に間一髪で、僕らの10m後に歩いていた家族連れは、全員
ずぶ濡れになってしまい、子供たちが大泣きしていた。
そのまま30分くらい雨宿りし、ちょっと雨が小ぶりになった
ので、レストランで休憩。
温かいコーヒーとケーキを食べながらノンビリ。
デビは眠そうになったり、歩き回ったりと、さすがに落着か
ない様子だったけど、人心地付けた感じ。
で、すっかり暗くなってしまったけど、プーさんのハニーハ
ントに向かう。
暴風雨のせいか、人通りが少なくなった感じ。
ハニーハントに着くと、何と40分待ちに減っていた。
早速並んでいると、実質は20分弱で乗れてしまい、これはラ
ッキーだった。
しかし!
デビを真ん中に3人で座り、バーが降りて体が固定される。
この時点でデビは結構固まっていたんだけど、車が動き出し、
結構激しいアクションを繰り返しながら、進むにつれて、顔
が完全にこわばってしまい、大好きなはずのプーさんに見向
きもしない。
ものの3分くらいでアトラクションが終了し、降りるところま
で来て、「楽しかったねぇ」と声をかけても無言、でバーが
上がって、車から降ろした途端に号泣してしまった。
我慢していたんだねぇ、としばらく抱っこして移動。
そうしていると、気がつくとコテンと寝てしまったので、ベ
ビーカーに乗せて、マークトウェイン号に乗った。
かみさんとノンビリ話しながら夜のディズニーランドを眺める。
で、そろそろエレクトロニカルパレードじゃないか?と話なが
ら沿道に行くと、既に場所取りしている人が結構いる。
パレードは19時半からなのに、その時点ではまだ18時50分頃。
でも、イマイチ満喫できていないデビのためにもここは最高の
シチュエーションを用意しなくては、ということで、レジャー
シートを敷き、場所を取った。
昼寝から目覚めたデビを連れて、かみさんがお土産を買いに行
く間、僕はNikonのカメラで、露出をあれこれ変えたり、望遠レ
ンズを付けたり外したりして、これまた最高の状態で写真を撮
れるように準備した。
やがて、僕らの周りにもギッシリ人が集まり出して、沿道を横
切れなくなり、お兄さんがやってきて、拍手のリハーサルした
りして、嫌が応にも盛り上がってくる。
やがて時間が来て、周りの照明が消え、音楽も消えた。
「レディース&ジェントルマン、ボーイズ&ガールズ」みたいな
アナウンスが流れ、パレードが始まった。
音楽が突然変わり、いわゆるディズニーのパレードの音楽になる。
すると、向こうの方から光り輝く車がやってきた。
正直、今までディズニーランドは好きじゃなかった。
大の大人が「ミッキー!」と嬌声を上げながら気ぐるみに抱きつ
く姿とか、いかに効率良くアトラクションを回るかとか、いわゆ
る「フリーク」じゃないと楽しめないというか、フリークじゃな
いと損をしているんじゃないかと思わせる、システムというか雰
囲気が好きじゃなかった。
今回も、デビのためならしょうがない、というスタンスだった。
でも、このパレードを見た瞬間、体に鳥肌が立ってしまい、心か
ら感動してしまった。
沿道に流れる音楽と、車に搭載されたスピーカーから流れる音楽
の絶妙なリンクとか、キャラクターに手を振ってもらえる喜びと
か、あれこれ要素は重なり合っているんだけど、エンターテイメ
ントで人はこんなに幸せになれるんだ、みたいな感動だった。
デビもようやくリラックスできて、キャラクターが来るたびに、
「ミッキー!」とか、「プーさ〜ん!」とか「ニモ〜!」と、走
り寄りそうな勢いで楽しんでいた。
パレードを撮ったり、楽しんでいるデビを撮ったり、結構忙しい
なかで、周りを見回すと、みんな一様に笑顔笑顔笑顔。
幸せだったなぁ。
パレードが終わり、お土産を買っていると、花火が始まった。
何とも贅沢なショーの連続に、完全にノックアウトされてしまい、
ついついお土産にも財布の紐がゆるくなる。
気がつくと、1日で2万円ちょっとの出費。
凄いビジネスが作り上げられていることに心底敬服。
帰りは意外とディズニーラッシュにも合わず、首都高も空いてい
て、30分ちょっとで帰ってこられた。
みんなヘトヘトだったので、近所のリンガーハットで締め。
家に帰ったのが9時前。
3人とも風呂にも入らずにそのままバタンキューだった。
翌朝、いつもの習慣で7時前に目覚めた僕が、新聞読みながらニュ
ースを見ていたら、デビが「パパおはよう」とトコトコ起きてき
た。
その手には、前日に買った風船がしっかりと握られていて、デビ
の嬉しそうな顔。
連れて行って良かったなぁと思えた瞬間だった。