4歳と197日目と29日目 飛行機トリビア

出張バッグを片づけていたら、先々週の飛行機のチケット半券が出てきた。
喜ぶだろうと思いデビにあげたところ、2,3歳の頃の反応とは違って、
「もういっぱい持ってるじゃん」と冷たく突き返され凹んだ(笑)
半券見つけて思い出した、知り合いから聞いた飛行機に関するトリビア
ヨーロッパや北米から成田に飛んでくる飛行機の飛行申請区間について。
例えばフランクフルト発成田行きは、乗客にアナウンスされる発着空港は
当然フランクフルト発成田行き。
でも、航空会社から各国の航空関連局に提出される飛行申請区間は、フラン
クフルト発新千歳空港行きとして申請されるらしい。
そして、新千歳近辺まで飛んできて、「行く先を成田に変更する」という再
申請の手順を毎回踏むらしい。
その目的は、法定積載燃料対応にあるそうだ。
元々成田行きとして申請すると、成田までの燃料+αの法定積載燃料を積む
必要があるが、新千歳行きとして申請すれば、新千歳までの燃料+αで済み、
そのα分で十分に成田まで飛ぶことができるために、最初に積む燃料の総量
を抑えることができる。
つまり、飛行機の重量を抑えることができ、燃費を抑えることができるとの
こと。
初めてヨーロッパ便に乗った新婚旅行の時、現在の飛行地点が表示されるの
を飽きもせず見ていたら、成田を離陸後一路北海道方面に向かったのを思い
出した。
帰りもしかりで、北海道をかすめるように南下して成田に着く。
きっと成田発ロンドン行きなんかも、申請上は成田発アムステルダム行きと
かなんだろうなぁと思う。
これを札幌の居酒屋で聞いた時には一同が「へぇ〜!」と合唱(笑)
最新の管制システムと技術の粋を集めた飛行機の運用において、本音と建前
の世界が存在することにとても驚いた。
最近また司馬遼太郎の小説を読む機会が多いんだけど、貧乏公家が富豪商家
に3男坊を金で養子に出したとか、嫡男がいない旗本が後継ぎに悩み、目を
付けた商家の3男坊を、一次的に他の貧乏旗本の養子にした後に、あらためて
養子に迎えるとか、古来からある「法定と運用」の「本音と建前」の話が思
い出されて面白い。
そう言えば、今取り組んでいる官庁系の仕事もしかりだなぁ。
無駄とかバカバカしいとか面倒臭いとか思うものの、規律とか安全とかをム
ゲにはできないというか、無視した運用は認めるべきでないし・・・
とにかく、この飛行機トリビアは最近2,3年で聞いた中で一番の「へぇ」でした。