5歳14日目と209日目 最高の御褒美

いや〜、この暑い盛りでの避暑地への旅行は格別なものがありますなぁ。
2泊で草津に行ってきた。
去年もお世話になった一大リゾート施設に2泊。
ホテル、ログコテージ、屋内プールに温泉、各種アミューズメント施設
が併設された、バブル期に作られたちょっとハイソ?な家族連れには嬉
しい何でもありリゾート。
午前中に出発し、ガラガラの関越道を渋川伊香保で降り、昨年も寄った
道の駅「こもち」で野菜を買い込み、例の八ッ場(やんば)ダムの工事
現場を通り過ぎ、草津に入る直前のまたまた道の駅で美味い蕎麦+舞茸
の天ぷらを食べ、現地に到着。
今年もログコテージを予約していたので、チェックイン後にログコテー
ジサイトに向かい、指定されたコテージに入る。
いかにも高原に作られたコテージ群は、トップシーズンを過ぎた落ち着
きがあって、とても静かでホッとした。
しかも、涼しい!!
日中の最高気温が26度程度と、半袖で過ごすには最高過ぎる気温。
デビは去年の記憶が湧いて出てきたみたいで、「あ〜!!同じ部屋だ!」
と大騒ぎ(ちがう棟だったんだけど間取りが全く同じ)。
次女も騒ぐデビを見て大興奮。
子供たちの着替えとかオムツなんかを含めた「これで2泊分?」とビックリ
するくらいの荷物を運びいれ、しばし休憩。
お湯を沸かし、コーヒーを入れ、のんびりしていたら、かみさんが眠く
なったというので、木漏れ日が差し込むいかにも涼しげな和室に布団をひ
き、かみさんと次女はお昼寝。
僕とデビは虫取り網を手に近所を散策に出かけた。
何回か草津を訪れている天皇、皇后が、来るたびに毎日散策するという森
を歩いてみたら、誰もいなくてとても静かなので、鳥の鳴き声が森に響き
何とも癒されること。
途中、キツツキのような鳥を見つけたので、しばらくデビと声をひそめな
がら「木突きしてくれないかなぁ」と話しながらジッと観察したり、真っ
赤ないかにも毒ありそうなキノコを「踏んだら足の指が無くなっちゃうか
もよ!」とかキャーキャー言いながら逃げたり(笑)
トンボがいたけど、虫取り網は全く使えなかった。
と言うのも、飛んでいるトンボはみんなギンヤンマで、飛ぶのが早い事!
何度かギリギリまで追いつめたけど、到底捕まえられません。
デビは持参したスーパーの袋に、綺麗な形の松ボックリを集めていた。
森を抜けたところに、結構本格的なアスレチックがあったので、デビが
大喜びで駈け出して行った。
ターザンロープの規模は、近所のものとは比べ物にならず、全長30mはあ
り、向こう側の最高点に達すると高さ3mは超えるという本格派。
デビはビビってやらないだろうなぁと思っていたら「やりたい!」と言う
ので「絶対手を離しちゃダメだよ!」と何度も念押しし、抱っこしてロー
プに結ばれていた板に座らせ、綱をしっかりと持たせ、こちら側の最高点
まで引っ張ってやる。
「いくよ〜!」と言いながら手を離すと、凄い勢いでデビが向こう側に
すっ飛んでいくので、慌てて「手を離しちゃダメだよ!」とこっちが焦っ
て走って追っかけて行くと、デビが軽いせいか向こう側の最高点にアッと
言う間に到達してしまった。
その高さにこっちが面食らってしまい「ヤバい!」とか思って走って行く
と、向こう側の最高点から、今度はこちら側にデビがすっ飛んで来る。
ビビって泣くんじゃないかと思って顔を見ると、満面の笑みで「すっずし
〜!ひゃっほ〜!」と嬌声を上げてやがった(笑)
これには結構ビックリ。
その後何回かやらしてみたものの、ビビるどころか、綱に捕まったまま
「パパ!もう一回!もっと高いところ行きたい!」と言いだす始末。
いや〜知らない間に度胸がついてるんだなぁと感慨しきり。
2時間近く散策して、存分に高原の空気を吸い込んだところでコテージに
帰宅。
晩御飯は持参した食材と、道の駅で調達した野菜類を使ったありあわせ
の晩御飯。
せっかく旅行に行ったんだから、と思ったりもするものの、僕もかみさ
んも、はたまたデビも、「うちのご飯」が大好きなのでこうなってしまう。
夜は和室に布団を並べて雑魚寝。
窓を閉め切って、みんなトレーナー類の長袖を着て丁度よいくらいの気温。
久しぶりに朝までグッスリ寝られた。
翌日は、まずは草津白根山に向かう。
車で山を登るにつれ、硫黄の強い匂いと、地獄谷のような風景が広がり、
道路脇の看板には有毒ガス発生の可能性があるので「駐停車厳禁」との文字。
結構ビビりながら登っていたら、何と自転車で登ってる人達がいた。
登りきったところにレストハウスと有料駐車場があり、目の前の山をみんな
歩いて登っていた。
登った先に何があるか良く知らなかったけど「きっと展望台からの眺望が良
いんだろう」と車を止め、次女を抱っこしてみんなで登り始めた。
標高が2000mあるせいか、はたまた運動不足のせいか、歩きはじめてす
ぐに息が切れ始めた。
15分ほど歩いた辺りで急に周りの木々が少なくなり、ゴールに着いた。
そこには全く想像していなかった、草津白根山の「湯釜」と呼ばれるエメラ
ルドグリーンの火口湖が見えた。
みんなビックリして大喜びで記念撮影。
次女は他の観光客の人気者で、ひっきりなしに話しかけられる。
標高2000Mの空気はそれなりに冷たいものがあったけど、汗を爽やかに乾か
してくれて、とても気持ちが良かった。
もうすぐお昼になるところだったので、草津の街中に戻り、口コミで評判の
蕎麦屋で昼食。
その後お約束の「湯畑」をザッと見て、今回の旅の目的の一つでもある、
温泉+プールに向かった。
宿泊施設内にあるいわゆるクアパークで、僕とデビはプール、かみさんと
次女は温泉と二手に分かれることにした。
プールは、屋内と屋外がつながっていて、浮き輪につかまったデビを引っ
張りながら、水路を伝って行き来できる構造。
デビは大喜びで、今年5,6回目の水泳ってのもあってバタ足がかなり上手
くなり、一人で行きたいところに泳いで行っていた。
水に顔を付けるのも大分平気になってきて、自ら顔を水に付けて「三つ数
える間大丈夫になったよ!見て見て!」とプール中に聞こえる声でアピー
ルしていた。
プールも空いていて、ちょっと遅めの夏休みを楽しむ親子連れや、長期間
滞在中と思われる、身なりの良い老夫婦なんかがノンビリ過ごしていた。
プールの後に温泉に入りたかったんだけど、結局デビがプールから出たが
らずに泳ぎまくって終わり。
コテージに戻り、みんなで一休みしてから、夕方の涼しい風を楽しみなが
ら、歩いてホテル内のレストランに向かい、晩御飯。
バイキング形式なんだけど、内容は非常に充実していて、味も結構繊細と
いうかちゃんと作られていて、かみさんも僕も食べ過ぎてしまった。
ホテルのフロントにお願いしてコテージまで車で送ってもらい、満天の星
空を眺めたり、ジャグジー付の内風呂で非日常を楽しんだ。
一杯遊んだし、腹いっぱい食べたし、何より目一杯楽しんだのでみんな
22時前には熟睡。
翌朝も良い天気で、10時頃チェックアウトした後にかみさんが「嬬恋高原
キャベツが買いたい」と言いだしたので、嬬恋村に行くことにした。
途中の道はいかにも高原野菜の一大栽培地で、だだっ広い農地の向こうに
雄大浅間山
道端の直売所であれこれお店の人と相談しながら野菜を買い込み、さて帰
ろうかと。
ナビで自宅を目的に設定したところ、行きに降りた渋川伊香保ではなく、
信越道の軽井沢から乗れって出たので、軽井沢経由で帰ることにした。
昼ご飯を軽井沢で食べようってことになって行ってはみたものの、どこも
結構な人手で混んでいた。
仕方がないからインター近くで食べようと走っていたところ、道端に南欧
料理のレストランを発見。
それなりに並んでいたから美味しいんだろうと思い、並んだところ、なん
と1時間近くも待たされた。
味はそれなりだったけど、とにかく店員のサービスが悪いというか・・
最後の最後でミソを付けられた感じで気分が悪い。
食後、信越道に乗ってからは順調そのもので、2時間弱で自宅に到着。
結構みんな疲れていたんだけど、直売所で買った野菜を美味しく食べたい
欲求が勝り、晩御飯はふんだんに夏野菜を使ったパスタを作ってしまった。
一口食べたあとにデビが「お昼のレストランよりパパのパスタの方がずっ
と美味しいねぇ」と言ってくれたのが、僕の夏休みの最高の御褒美だった。