5歳213日目と1歳と44日目 ヨウ素騒ぎ

金町浄水場でのヨウ素検出との報を受け、うちも次女への
水道水摂取にするかどうするかについて、昨晩かみさんと
相談した。
金町の第一報当初から僕はこの騒ぎはすぐに鎮静化、という
よりヨウ素の値が落ち着くはずと考えていた。
かみさんは、やっぱり報道とか政府の発表結果から動揺し
ており、昨晩はそこらへんの危機感に差異があってかみさ
んはかなりイライラしていた。
僕もどっちかというと直情型の人間なんだけど、文系出身な
がら何の因果か理系の会社に入ってしまった故、結構「fact
is fact」的な考え方が染みついたようで、幸も不幸もかみさ
んをイラつかせるみたい(笑)
事故発生後ずっとフォローしている東大の早野教授のツイ
ッターhttp://twitter.com/hayanoが、僕の重要な情報源
なんだけど、内容はデータを基にした所見の数々なので、
素人にもとても分かりやすく納得いくもの。
このツイッターと他の情報を見て総合的に僕が理解した内容
をかいつまむと、今回の放射線漏れにより東京に降ってきた
有害物質はセシウム(Cs-137)とヨウ素131の2種類で、減衰
期(毒性がなくなるまでの期間)は、セシウムが30年、ヨウ
素が8日。
チェルノブイリ事故後の検証において、人体に疾患を及ぼ
したのは、ヨウ素による甲状腺ガンの発生率増加のみ!
ここ重要で、チェルノブイリでも(事故の鎮静化にあたっ
て直接外部被ばくした作業員を除く地域住民において)被
爆による健康被害で確認されているのがヨウ素によるもの
のみということ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110323/219112/
しかも甲状腺ガンの発生率上昇が確認されたのは、幼年期
ヨウ素を内部被ばくした場合のみで、僕のようにアラフ
ォーの人間には(広島、長崎でも)全くこうした傾向は見
られなかったということ。
つまり、現在福島原発から放出されている放射性物質の中
で注意するべきはヨウ素で、デビ(5歳)と次女(1歳)が
これらを摂取しないようにすれば、取り急ぎ騒ぎ立てること
ではない、ということ。
次に、原発事故以降の放射線の各観測ポイントにおける計
測値の推移を見るとhttp://bit.ly/f2QGYm、12日から15日
にかけて連続して発生した、水蒸気爆発や、原子炉の圧力
上昇に伴い実施したベントからの圧力解放に伴い一時的に
放射性物質が爆発的に拡散したタイミングに、測定値が一
気に上昇したものの、(その後原発からは継続して放射性
物質が漏れているにも関わらず)その後は測定値の減少が
続いている。
つまり、爆発的な事象が無い場合、放射性物質の拡散地域
とその量は限定的ということ。
これらのデータから、東京で検出されたヨウ素は、12日か
ら15日に爆発的に拡散して関東圏上空に達していたものが、
21日、22日に降った雨により荒川水系に注ぎ込み、結果23
日に金町に至ったというものと言えるんじゃないかと。
23日に検出された時点で、15日の爆発から8日経過している
ので、かなり減衰が進んでいた。
なので、24日(今日)は昨日より更に減衰が進んだため、
1歳未満児の基準値も割り込んだ。
明日はもっと下がるはず。
なので、今後福島原発で爆発的な拡散を引き起こすような
事態が発生しない限り、(継続的に放射線原発周辺で検知
されても)東京に住む僕らが取り立てて騒ぐ事態にはない、
というのが僕の見解。
報道や早野教授によると、SPEEDIと呼ばれる、アメダス
ら何やらの情報を統合し、放射線の拡散予測なんかを行う
システムのデータが公開されたとのこと
なので、今後はより具体的で分かりやすい情報として流れ
てくることになると思う。
とにもかくにも、仕事そっちのけで(笑)、情報収集と分析
し、家族を始めとする周りの人に伝えて、冷静な対応を
草の根として進めるのも、ある意味災害ボランティアって
ことにならんだろうか。
僕の言い分に説得力がなきゃ、巷にあふれる「○○らしい
よ」と煽る情報の海に埋もれるだけだけど(笑)